所長の欲望
T 執著
もう一度生まれてきても、また同じ道を進むだろう。量子論の不思議な世界をたずねるのだ。ナノテクノロジーは量子論を用いた技術の一つだし、量子コンピューターとか宇宙の話は量子論の舞台だからだ。
眼耳鼻舌身意のすべてを動員して理論物理の世界で遊ぶのだ。創造し、発見し、設計し、構築する。
同じ道へ迷い込むと判っていても執着だ。たちまち自己の能力の無さに失望し、苦しむことが判っていても。
U 色界
また岡山大学交響楽団に入部するのだ。すばらしい音楽は言葉で表せない感動があるからだ。そして保科先生との出会いがまっている。先生は著書「生きた音楽表現へのアプローチ」のなかで
“音楽的な表現を夢見ながらも、それは一部の限られた人たち、才能のある感性の持ち主にのみ与えられた特権である、と羨望しつつ諦めてしまう学生を数多くみるにつけ・・・”
と言っています。
V 欲界
また民間企業で働くのだ。そうすればまた飯塚毅先生との縁がある。「自利利他」との出会いがある。
(他の説のごとく「自利と、利他と」といった並列の関係ではない。「自」は単に想念としての自己を指すものではなく、また利他の「他」もただ他者の意ではない。
己の五体はもちろん、眼耳鼻舌身意の「意」さえ含む一切の客体をいうのだ)
私たちは縁により、お互い相依り相扶けあって人間世界ができている。私は人間の心中の欲望を全く否定するのは「?」と思っている。欲望を「自利利他」の精神の中で正しく活かす道を関与先さんと一緒になって探すのだ。それが私の欲望だ。
▲ ページトップへ戻る